DeNA × AI Day

Commodity Lane 17:00 ~LIVE

社内ライブラリ特化のチャットAIが起こす、開発現場での変革

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事業に向き合う社内ライブラリは往々にして複雑なコンテキストを持ちます。そしてその複雑性は、ライブラリの活用を推進する事の妨げにもなります。DeNA のゲーム事業ではこの課題に対し、ボトムアップでゲーム開発用の内製ライブラリの知識を持つ AI チャットボット「Rinchan」を開発しました。 Rinchan が社内ライブラリに関する質問に答えることで、ゲーム開発者に対するライブラリ開発者のサポート業務の工数は大きく削減されました。月15件以上のライブラリ利用者からの質問を AI が処理するなど、大きな成果を上げています。 本講演では、Rinchan の開発背景と概要、Gemini の特徴を活かした Many-Shots In-Context Learning によるシンプルで強力な実装手法、ユースケースに応じた具体的な回答例などを紹介し、Rinchan の取り組みとその直接的な成果を解説した上で、 Rinchan がもたらした変革として、ドキュメントの価値を高めるサイクルの実現や、利用者に芽生えた意識変化などを挙げ、事業に向き合う現場からボトムアップで主体的に AI 開発を行うメリットと重要性を明らかにします。

  • Haruto Otake
    Haruto Otake
    大竹 悠人

    Web動画配信サービス会社で複数の新規Webサービス、ゲーム機/家電向けのサービスの立ち上げに携わったのち、2013年にDeNAへ入社。ブラウザゲーム運営、新規ネイティブタイトル開発を経験。成果物の技術資産化を推し進める過程で、ライブラリなどのゲーム基盤開発業務に携わるようになる。現在はゲーム開発者の声に耳を傾けながら、ゲーム開発の課題をより良い、効率的な方法で解決できるような基盤を様々な方面で模索している。